袖ヶ浦にて

袖ヶ浦にて建築予定のI様へのファーストプラン。

ありがたい事に一発OKでした。

「変えるとこない。これで行こ」と。

設計は描く作業ではなく、汲む作業です。

施主様の意図を汲み、図面化していく仕事です。

先回りして提示する作業です。

そこでの暮らしを「想起」させる作業です。

来年、新卒の設計スタッフが入ってきます。はじめに行う事はきっと『汲む』訓練です。

藍舎の「箱庭のある家」のコンセプトに触れて頂き、

「デッキでサンマを気兼ねなく焼きたいんですよ。」と。

造るべき図面は、◯LDKの家ではなく、そこでどうクラスのかが、匂い立つ図面やパースです。

格子の家

Y様邸の玄関部分です。

この余白のある空間が好きです。

造り込み過ぎず、適切な「抜け」と「閉じ」。

見えるようで見えず、見えないようで見える。

格子のある家。

居場所と時間

いい居場所は、いい時間を作ります。

その店のカウンターの一番奥だとか、

その公園の丁度昼下がりに日陰になる木陰だとか、

足を伸ばすと丁度良い伸び感のあるソファだとか。

心地よい居場所を、家の中にいくつ散りばめられる事が出来るのか。

ただ広々としたスペースよりも、その動かない定位置のようなものの方がと、最近は。

マンションと注文住宅の最大の違いは、敷地を目一杯活かす設計を0ベースで造れる事です。

ロケーションがあり、そこに「ならでは」設計が出来ます。

心地よい居場所は、外のロケーションとのコラボ企画です。

敷地の読み方が注文住宅会社のクセというか地力そのものなのだと思います。

１F、トイレを除く、全部屋から緑を眺められるモデルハウスがOPENしました。

是非、観に来てください。

※写真はお風呂から出た所にある坪庭です。心地よい時間が流れます。

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